
コンテンツマーケティングとは?ECサイトやWebサイトにおける効果的な活用法

近年、多くのECサイトやウェブサイトで注目を集めているマーケティング手法の一つに、コンテンツマーケティングがあります。これは、テキスト・写真・動画といったコンテンツをWeb上で発信する方法だけでなく、紙の雑誌やセミナーなど、リアルな場でもコンテンツを活用したマーケティングが多数導入されています。
では、コンテンツマーケティングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。本稿では、その重要性や多様な方法、成功事例などについて詳しくご紹介します。
・そもそもコンテンツマーケティングとは
・コンテンツマーケティングのメリットデメリット
・定番から最新手法まで!コンテンツマーケティングの方法とは?
>定番のコンテンツマーケティング方法
>最新のコンテンツマーケティング事情
・コンテンツマーケティングは得意分野を活かせば簡単に参入できる!
・【参考】ecbeingパッケージのECサイト構築事例
そもそもコンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとはユーザーにとって有益で質の高い情報や価値あるコンテンツを通じてターゲット顧客との信頼関係を築き、長期的な顧客獲得とブランドの認知拡大を目指す戦略です。
コンテンツにはブログ記事やブランド雑誌の刊行、商品に関わるクイズやライフスタイル提案型の記事など様々な種類があります。
コンテンツマーケティングを行うメリットは新規顧客獲得と既存顧客囲い込みの2つが挙げられます。
コンテンツマーケティングが新規顧客獲得を促進する理由には、一方的な広告手法に変わって顧客がコンテンツに興味を持って自ら訪問してくれるという新しい集客手法として注目を集めていることや、Googleの評価がコンテンツの質重視になったことが挙げられます。
特にGoogleの評価がコンテンツの質重視になったことでただキーワードをがむしゃらにサイト内に入れているだけでは不十分となり、いかに自社商品やサービスに関連付けてコンテンツを充実させるかというのが上位表示の鉄則となりました。
またコンテンツマーケティングによる既存顧客囲い込みに関しては、ファン層に自らのブランドや商品・サービスの魅力について実際に読んだり感じたりしてもらえることでファン層のさらなる定着と強化につながるという利点があります。
コンテンツマーケティングのメリット・デメリット
まず、コンテンツマーケティングの利点は、主に3つあります。
1. SEO効果と集客力の向上
高品質なコンテンツを継続的に作成することで、検索エンジンからの評価が高まり、自然検索からの流入が増加します。これにより、広告費を抑えつつ安定した集客が可能となります。
2. 信頼性とブランド価値の向上
専門的な情報や役立つコンテンツを提供することで、顧客からの信頼を獲得し、ブランドの認知度や信頼性を高めることができます。長期的な関係構築に効果的です。
3. コスト効率と長期的な効果
一度作成したコンテンツは長期間にわたり検索エンジンからの流入を促し続けるため、広告に比べてコストパフォーマンスに優れ、持続的な集客と販促効果が期待できます。
一方でデメリットとしては以下の2点が挙げられます。1. 効果が出るまで時間がかかる
長期的な取り組みが必要で、成果が現れるまでに数ヶ月から1年以上かかることもあり、即効性は期待しにくいです。
2. 継続的なリソースと努力が必要
質の高いコンテンツを定期的に制作し続けるには、多くの時間と労力、コストがかかるため、リソース確保が課題となります。
メリット | デメリット |
---|---|
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定番から最新手法まで!コンテンツマーケティングの方法とは?
コンテンツマーケティングは広告手法よりコストも抑えられて、一旦作ると積み重なってECサイトの資産にもなるので今熱いマーケティング手法としてさらに注目を集めています。
コンテンツマーケティングには楽しむためのコンテンツ、感動するコンテンツ、有益なコンテンツ、説得力のあるコンテンツの4つのカテゴリーがあります。
自社ECサイトやWebサイトで取り揃える商品やサービスがどのカテゴリーで力を発揮するのか、またターゲット層がどのような情報を求めているのかを踏まえてコンテンツを作成することが大切です。
具体的なコンテンツには以下のような種類があります。
コンテンツ種類と内容の詳細表
コンテンツの種類 | 内容の詳細例 |
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ブログ記事・コラム |
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動画コンテンツ |
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メールマガジン・ニュースレター |
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SNS活用 |
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ホワイトペーパー |
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コンテンツマーケティングの流れ
コンテンツをおさえたうえで今度は流れについて見ていきましょう。
流れについては以下の通りになります。
コンテンツマーケティングの流れ
1. 目的とターゲット設定
何のためにコンテンツマーケティングを行うのか、その目的を明確にします。
2. カスタマージャーニーマップ設計
ユーザーの状況や意図を理解、購入前の不安や疑問を把握、購入促進のためのアクションを明確化につながります。3. コンテンツ作成
ターゲットに響くテーマを選び、企画・構成を練ります。文章や動画、画像などを制作し、内容を丁寧に仕上げます。最後に校正や編集を行い、品質を確保します。
4. 効果測定・改善
アクセス解析ツールを使い、PV数や滞在時間、リード獲得数などのKPIを測定します。その結果をもとに、どのコンテンツが効果的だったのかを把握し、次回以降のコンテンツや戦略の改善につなげます。
このサイクルを積み重ねていくことこそが、コンテンツマーケティング成功の秘訣です。
定番のコンテンツマーケティング方法
コンテンツマーケティングの歴史を紐解くと実は1895年頃まで遡ります。90年代までコンテンツマーケティングの主な手法といえば様々なブランドが発行する雑誌でした。
コンテンツマーケティングの先駆者であるアメリカの農機具メーカーThe Furrowは、自社が発行する雑誌で最新技術やノウハウ提供など農業全般に関する情報を発信することで顧客からの支持を得ていました。
現代では紙媒体だけではなくWeb上のテキストフォーマットでキーワードを組み込みながら作成するコンテンツが定番となっています。特に定番のコンテンツマーケティングはブログを活用してテキストや写真、動画などとともにノウハウや気になる情報を発信することです。
ブログを活用して大成功した代表的な例が、かまぼこを販売する『鈴廣ブログ』でしょう。鈴廣ブログでは「かまぼこ“おいしさアップ”の切り方」や「年末年始の家族や友人が集まるパーティーシーンにおすすめのレシピ」などかまぼこという切り口から、見込み顧客にかまぼこのさらなる可能性の広がりを提案しています。
最新のコンテンツマーケティング事情
近年はYouTubeやFacebookなどの媒体の成長につれてさらにコンテンツマーケティングの手法は広がりつつあります。
そのひとつが動画を使ったコンテンツマーケティング方法です。日本国内における動画のシェア率は2017年には前年比44%も伸びており、今後も動画コンテンツの重要性が注目されるのは必至です。
掃除機を販売するDirt Devilの動画コンテンツ「The Exorcist」はYouTubeで400万回も再生されている人気動画のひとつです。題名通りホラーを思わせる怖い場面からスタートし、女性が天井に持ち上がって叫び声をあげるところでホラーの頂点に至りますが、実は上の階でかけていた掃除機に吸い込まれていただけというオチが話題になりました。
1分半ほどの短い動画なのですがなんとこの動画だけで約48億円もの収益効果をあげたと言われています。
コンテンツマーケティングは得意分野を活かせば簡単に参入できる!
コンテンツマーケティングができるECサイトは限られているわけではありません。鈴廣ブログの例でもあったように、一見展開が難しそうな商品やサービスでもその企業の経験やノウハウなどを活かせば様々なコンテンツを作って新規顧客・既存顧客ともにアピールすることが可能です。
例えば運営支援やコンサルティングを提供している企業ならばセミナーやレポート配布などでコンテンツマーケティングを行うことはできますし、アパレルのECサイトであればコーディネート術やデザイナーへのインタビューなどでコンテンツを作成しているところは多数存在します。
エナジードリンクで有名なレッドブルは世界各国で広大な自然を背景にした無謀なチャレンジに投資して動画コンテンツを作成しており、直接的に商品とコンテンツが繋がらなくても視聴者にレッドブルのブランドイメージを印象付けています。
コンテンツマーケティングに大切なのは自社ブランドや商品・サービスを活かして新たなコンテンツアイデアを思いつくことです。
同じ業界の競合のサイトや人気のコンテンツをチェックしてどのようなコンテンツが効果的かを検討してみましょう
次回はSEOを意識したコンテンツマーケティングの成功事例についてご紹介します
【参考】ecbeingパッケージのECサイト構築事例
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SEOを対策するうえで根本から作り直す必要がある場合もございますので、弊社の事例を参考にご覧ください。

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